グループホームでのこだわり【構造】

メドックガーデンビレッジ緒川のグループホーム〔以下GH〕は
ちょっと変わった構造をしています。

「リビング」と「居室」が分かれています。

一般的なGHは
「リビングの周りを居室が囲った」構造をしてます。

>>なぜあえて分けたのか。

簡単に言うと
私たちの周りの居住環境にないからです。

家とか旅館とかホテルとか。

普通、プライベートがパブリックと距離が近いと
嫌がられてしまいます。

じゃあGHでも分けちゃえと。

>>でも認知症の方の生活環境で
  あまりに管理を放棄していないか。

そう。
認知症の方の生活環境であることも加味します。

ただし、
認知症を管理監視しやすい環境を先に考えるのでなく、
過ごしやすい環境を考えてから、認知症を加味するしました。

まず、
9名の入居者の方の生活導線を時間別に洗い出し、
職員側の「勤務時間」「業務導線」「業務分担」を考えました。

リビングは「集める」→「集まる」
居室前廊下は「監視しやすい」→「目が届きやすい」

といった環境にできるよう
「リビングの外光外気を取り込みやすい窓と吹き抜け」
「家事援助導線のキッチンやテーブルの向き、配置、高さ」
「身体援助導線の浴室と居室の位置」
「デスクワークの事務所や詰所から死角が少なくするガラス配置」など

どの時間に
どの位置を重点的に
目を多くできるかを考えた構造にしました。

また廊下は
「東館からは玄関を」
「西館からは託児所を」
みれるようしました。
見やすいよう窓の高さを110cm→90cmに下げ、腰掛けを用意しました。

比較的活動量の多い方々だからこそ、
生活が窮屈にならないよう考えてみました。

メドック東浦 事務部 吉田

2014年04月24日 カテゴリー: