介護の職に就くこと-2-【介護を初めて検討される方へ】

2.介護の給与はそんなに低いのか
 
 介護は給与が低いということをよく聞きます。
 ではそんなに低いのでしょうか。
 
 

 厚生労働省の24年度学歴別の初任給をみますと
 上記のとおりで
 愛知県の平均で大卒男性でおおよそ月収19万円前後のようです。
 
 私たちの介護職は大卒(初任者研修あり)で月収23万円です。
 
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 …
 では、なぜ介護業界は給与が安いといわれるのでしょうか。
 
 業務がハードだから?
 
 でもこれは他の業種もハードな仕事はたくさんありますもんね。
 単純比較が難しいですが、
 印象としては他業種からの転職者からは
 「介護が特別ハードだ」とはあまり聞きません。
 時間に不規則な勤務は大変ですが…。
 
 

 これは国の決めた介護保険報酬で
 収入が頭打ちである現象が原因といえます。
 
 収入の稼働率はほぼ100%で動いています。
 支出の6-7割を占めるのが人件費であり、
 人件費の増加は収支に直接影響してしまいます。
 
   ちなみに職員の異動なく3年定期昇給を行うと
   損益がひっくり返ってしまいます(*_*)

 なので、単価と稼働率を上げれないなか、
 どの事業所も人件費を上げにくくなっているのが現状で、
 定期昇給を抑えてしまうことが「安い」につながっているのかもしれません。

 しかし、介護職みんな給与が上がらないかというば『No』です。
 
 【役職につけば給与が上がります】
 
 そりゃそうだ。
 役職つけば手当等で上がるの当たり前だ。
 
 そんな役職がたくさんあるわけないじゃないかといえばこれも『No』です。
 
 「高齢者は増え続ける」→「事業所が増える」→「役職が増える」 
 なので、
 【高齢者事業は役職が多くなる】
 はずです
  
 なので、積極的に役職を狙っていった人は
 給与を得られ、
 それを避けたり転職を繰り返した職員やは給与が変わらない
 そして「介護業界は安い!」となってしまう
 
 ということです。

 まぁ必ずしもそうでないかもしれませんが、
 理屈としてはこのような現象があるといえます。
 

 そのため私たち管理職の人間は
 このステップアップしていきたいというモチベーションある職員を育て、
 そしてステップアップの環境を準備するという使命を持たなくてはなりません。
 
 
ちなみに私は
26歳の時に前職で
若くして施設立ち上げと管理の職務に就きました。

それは自分がスゴイとかでなく
26の若造にそんな役職を用意してくれた職場と上司に恵まれていたこと
そして、私が「その立ち上げ、やらしてください」と言えたこと
だと思います。

チャレンジするチャンスは
どの業界よりもあると思います。

私はいい業界だと思います。

3に続きます(後日UPします)

メドック東浦 事務部 吉田
  

2015年05月27日 カテゴリー: